テナーサックスの恋
今日は久しぶりにふたりで下校。

あたしは久しぶりに一緒にいられて嬉しい半分、
会話もほとんどなく焦っていた。

「佑桔くん…。いつもゴメンね。」

これはいつも思ってたこと。

「別にいいよ…。」

え?怒ってないの?

「本当に?」

「だってしょうがないじゃん。」

でも、佑桔くん…

怒ってるようにしか見えないよ。

というか、幼なじみ的に怒ってるって分かってたよ。

「…」

「…」

佑桔くん、あたしの事、今も好きなのかな…。

不安になった。

あたし達はお互い無言で、変な空気のままお互いの家に入った。

そしてあたし達は2年生に進級した。
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