神さまにおねがい!!~カミコイ~

□それぞれの過去


 恭はヨシを呼んで…ヤッキーとヒロの後を追ってしまった。


 正直、ボクも…ヤッキーの父親のことが気になっていた。


 「今…ヤッキーの父親が会いに来てるって…」


 「ああ~来てるぜ~」


 ヨシはタバコを口元から離して、空に煙を吐き出す。


 「…育ててくれた…だけでも…ヤッキーの親は立派だ…いい親だ…」


 ヨシの声には羨望が混じっていた。


 「ヨシの両親は?」


 「知らねえよ~。俺は生後まもなく…施設の前に捨てれていた捨て子だからさ…」


 「えっ!!?」


 「きっと…この血のような瞳が…キモかったんだ」



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