Bコース





うーん、いい匂い。


なんか、このパターンで起きてるな。


薬飲むとすぐ眠くなっちゃうのよね。


時計を見れば、11時半。

私の腹時計バッチリ。


部屋から出れば、台所にいた悟が振り向く。


「小百合調子は?」


「もう大丈夫。」


「熱計ってみて。」


言われるまま、体温計を手に取る私。


ー ピピピ ー


「何度?」


「36度7分。」


「お、いいな。
今日のお昼は、雑炊にしたよ。
カニ雑炊の素使ったから、俺ネギ切ったぐらいだど。
それも、うまくネギ切れてないし。」


目の前におかれた雑炊。


ゆげの中に、みじん切りにしては大きいふぞろいのネギが見える。


それが、うれしいのはなぜだろう。


心が、暖かくなるのはなぜだろう。


料理苦手なのに、一生懸命作ってくれたんだな。


「ありがとう。
すごくうれしい。」


「カニ雑炊の素だけどな。」


へへって感じに笑う悟。


か、わ、い、いー。


ちょっと、ちょっとだけ。

ちょっとだけだけど。


胸キュンしちゃったじゃないのよ。
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