Bコース


はぁー、おいしかった。


カニ雑炊の素、あなどりがたし。


こんなにおいしかったっけ?


レトルトのお粥といい、すごくおいしいんだけど。


各メーカーさんの企業努力で、おいしくなってるだけなのかな。


「はい、小百合。」


当然のように、目の前に置かれる、水の入ったコップに薬。


もしかして、もしかすると、悟だから?


まさかね。


まさかだよね。


「どうした、小百合?」


どうやら、悟をじっと見ていたらしい。


「ううん、なんでもない。」

「体、汗で気持ち悪いだろ?
熱下がったから、シャワーでも浴びるか?
お風呂入って温まった方がいいか?」


「お風呂入りたい。」


「そっか。
疲れない程度に短めにな。
お風呂用意してくる。」


ー チュッ ー


私にキスをして、お風呂に向かう。


初めての唇へのキス。


そっと唇を触る。


嫌じゃなかった。


全然、嫌じゃなかった。



嫌どころか、うれしいかも。


それってやばくない?


悟と食べるご飯がおいしくて。


悟のキスがうれしくて。


悟の笑顔に胸キュンして。

私、好きになっちゃったの?
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