Bコース
「おんぶは無理。」


「なんで?
少しでも歩けるなら俺も支えるけど、全然歩けないじゃん。
なんで嫌なの?」


28才にもなって、おんぶはないでしょう。


スカートだし。


「なんか恥ずかしいから嫌なの。」


うわ、何このセリフ。


やっぱり熱あるね私。


悟が立ち上がる。


「小百合は可愛いね。
わかったよ。
がんばって支えるよ。」


ー チュッ ー


頬に唇の感触。


何そのリップ音。


朝早くても駅。


それなりに人はいる。


なにすんのよ、悟。


「はい、じゃ立つよ。」


ツッコミ所はあるけど、なんかもう面倒。


とにかく、家に帰る。


私は悟に支えられながら、なんとか歩いた。
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