Bコース
急いで着替えて店を出て、すぐに立川さんに電話する。


「はい、立川です。」


「田中です。
先ほどはありがとうございました。
さっそくですが、悟の入院している病院が知りたいんですが?」


「そうですか。
では行きますか?」


「えっ?
今からですか?」


時間は夜の10時。


とてもお見舞いに行く時間じゃない。


「どうしますか?」


「行きます。」


会いたい。


悟に会いたい。


「じゃ行きましょう。」


車のドアの音が聞こえ振り返れば、後部座席のドアがあき、脇に立川さんが立っていた。


「では、行きましょうか。」


私は急いで車に乗った。


「明日なんですが、色々とお聞きしたい事があるので、午後からお宅にお伺いしたいのですが?」


車が走りだすと立川さんが話始めた。


「聞きたい事ですか?」


いったい何を聞きたいんだろう。


「私は悟から、あなたを助けるように依頼を受けています。
運転手もうちの弁護士の根本なので、今何を話しも秘密は守られるので安心して下さい。
少し確認したい事があるんですが、いいですか?」


「はい。」


何聞かれるの?
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