Bコース
「そうですか、そんなに大変なのになぜ施設に入れないんですか?」


施設には入れない。


約束したから。


「二人のお母さんにはすごくお世話になりました。
お母さんは施設出身で、子供たちには施設で暮らさせたくないと、後の事を頼まれましたから。」


「それは何か紙に書いてありますか?」


それは役所の人からも聞かれた。


きっと遺言書があるのかって事なんだよね。


「いいえ、病院のベットで言われたので。」


「誰かいましたか?」


「看護婦さんがいたと思いますが、わかりません。」


「そうですか。」


立川さんはそう言うと黙ってしまった。


えっとどうしよう。


静かな車内で居心地悪い。


何か考えてるのかな?


私から話しかけるべき?


運転手さんも何も言わないし。


どうしようか悩んでるうちに、車は病院についてしまった。


病院は隣町の大きな病院だった。
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