ヤンキー君のお隣に♪<完結>

●一歩進むために

―――

次の日。


「おはよう」

「…はよ」


約束の時間ぴったりにきた奈保。


その奈保の手を握って、俺は鈴原の家に向かって歩きだす。







鈴原の家は待ち合わせした公園の近くで、到着するのに3分もかからなかった。



ピンホーン


震える手で玄関のチャイムを鳴らした。



この時の俺はいつもじゃ考えられないくらい緊張していた。


「はーい」



玄関のドアが開き、中から鈴原が顔を出した。
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