君と一緒に幸せを探して。
「ここに座って。」


「ぅ、うん。」


お前は自分の鞄の中を探っていた。


「あ、あった!これこれ。」


お前は鞄の中から絆創膏と消毒液を出した。


そしてそのまま俺の怪我だらけの脚に向かって歩いてきた。


「痛いけど・・・我慢してね。」


「え、あ、うん。」


───ペタ。


「はい。もういいよ~。」


「ありがと。」


俺の脚にはたくさんの絆創膏が貼られている。


しかもかわいい。リンゴやバナナの絵柄が付いた絆創膏。


ちょっと男子がしていては恥ずかしいかも。


「うちはこれで帰るから。一人で帰れる?」


「う、うん・・・。」
< 69 / 101 >

この作品をシェア

pagetop