君と一緒に幸せを探して。
「じゃあね・・・。」


「あ、ちょっと待って。な、名前は?」


「名前?」


「ぅん...。」


「日向 雛【ヒュウガ ヒナ】。そっちは?」


「俺?俺は流斗。川守 流斗。」


「また逢う機会があったら逢おうね。琉斗。」


「うん!また。雛ばいば~い。」


「ばいば~い。あ、あと隣の中学校のM中だから。」


「M中かぁ~。俺はここだから。」


そしてお互い自分の家へと帰って行った。


これが今日偶然起きたお前との出逢いだった。


お前が貼った絆創膏はまだ体温を残していた。


冷める事を知らないように。


いつまでもいつまでも温かかった。
< 70 / 101 >

この作品をシェア

pagetop