気ちがい姫と俺様王子
「! よく気づいたな」

「当たり前じゃん。そんな、口調のやつが、人が眠っている間にキスするわけないでしょ」

それも、そうか。

「とりあえず、なんで、私にキスしたのよ」

説明寸のも面倒だし、もうここは、何となくにするか

「何となく」

「何となくって……あんた人のことなんだとおもってんのよ!」

「おこしてやったのに、名前も言わず怒鳴りまくる、不作法、失礼人間」

「………ありがとう。けど、おこし方がキスって何よキスって」

「名前は」
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