恋をはじめます。
キーンコーンカーンコーン…

ガララッ

「のどかちゃん、おは…」

「ちょっとさくら!?」

のどかちゃんがすごい勢いで掴みかかってくる。


「あの平沢クンと付き合い始めたんだって!?」

ぎゃっ!! もう知れ渡ってる!?

「…う、うん」

「きゃぁぁーーー!!!!♪」

声にならない叫びをあげてるのどかちゃん。

「おめでとっ♪」

可愛い表情で私に笑いかけてくれた。

この笑顔に何度救われたことだろう…。



「おーっす さくら」

どきっ!

「おはよ…平沢クン」

昨日の今日じゃ顔合わせずらいよぉー!!

「あ? お前さー、俺の彼女なんだから『葵』って呼べよ」

ひゃ~!! また堂々と言ってくれちゃうなぁ~!!

「ぁ…葵君ッ…」

「ん♪ さくらぁ♪」

ドキーンッ!!! う…嬉しいっ!!



「ありぇな~ぃ 山本と葵が付き合うなんてェ~」

「そんなの許さな~い」

ドクンッ

「俺が告ったんだよ」

「は?」

どきっ

「ははっ んなの嘘に決まってるっしょ~」

「マジだよ 俺がさくらに告ったんだし」

うっ

「だから、おめぇら今後一切俺のオンナに手ェ出すなよー」

きゃー!!!

おおお…俺のオンナってぇぇ!!!


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