私は先生のお嫁さん
「パパ、ママ!」

バッと後ろを振り返ると満面の笑みを浮かべる可愛らしい天使の様な小さな女の子。

真っ白い肌。
青のかかった大きな瞳。
色素の薄い髪。


「心愛…!」

可愛い、私達の大事な娘…心愛。

私は心愛を抱き上げた。

「ママ、おひめさまみたいだね♪可愛い!

ママだいすき。」

私は嬉しくて、目からは自然と涙が溢れた。

こんなに大きくなったんだ。
普段いつも見ているからあまり感じないことでも今日は凄い心愛の成長を感じる。

それから、心愛の笑った顔を見て私は思った…いや、確信した。

家の心愛が世界で1番可愛い。

「心愛もすっごく可愛いよ。

それに、ママはいつもパパのお姫様だよ。
勿論、心愛もパパとママのお姫様だけどな。」

そう言って私と心愛に微笑む南。本当…上手いんだから。

「本当?私も、ママみたいになれるかなぁ?」

「あぁ、もちろん。」

そう南が答えるとさっきの倍くらいの笑みを浮かべる心愛。

うん。間違いなく、私以上に可愛く綺麗になるから大丈夫。

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