不器用な君等の唄へ
お兄さんに200円を渡して、2つポイをもらう。
「はい。」
1つ差し出す。
「林檎飴奢ってやる。」
「は?」
嬉しいけど、脈絡のない言葉に首を傾げる。
先に雪比良は座って、大きい水槽を見つめた。
その隣に小さい子がいて…なんかミスマッチ。
でも笑いが零れた。
「すくえたら雪比良の家で飼おう。」
マンションペットOKらしいから。
「シリウスが食う。」
「忘れてた!!」
あたしの家で飼えば良いんだろうか。
考えているうちに雪比良はホイホイと金魚を救っていく。