君の笑顔が





「ダメというか、なんというか…
それって彰にとって
一番つらい選択なんぢゃないん?
ゆきの自意識過剰かもしれんけども…」



「俺はちゃんといろいろ覚悟したうえで
言っとるんで?少々のことは
心配すんな。」



「…ありがとう。」




彰、その気持ちだけで
ほんま嬉しいよ。ありがとう。



「…悠人んとこ、行こっか。」

彰がゆきの手を握って歩き始めた。

「…うん。」







冷えた彰の手。
ひやっと鳥肌がたつ。

でも、どこかホッとした。


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