王子様のつくりかた
「もしかして、同居するってこと!?」
「まぁそういうこと・・・?」
「あ、あ、あ、ありえないッ!!なんであたしがあんたなんかと・・・・・!」
「別に・・・襲ったりしないし・・・・・それに、君の好きなように俺を育てればいいだけの話だろ?」
「う・・・・・・・・・・・」
育てる、と言われましても・・・・・。
困り顔で見習い王子の顔を見れば、あっちも少し困ったようにあたしを見る。
「ダメ、か・・・・・・・・・・?」
う、・・・・・そんな潤んだ瞳で見つめられたら・・・・・・・
「あぁもう!!いいよ!!うちにいても!!」
「ホントにっ!?」
途端に目をぱっと見開いて、驚いた表情の見習い王子。
「ただし!あたしの部屋には勝手に入らないこと!!あと、お風呂は覗かないこと!!オッケー?」
「分かった。でもひとつ、お願いがあるんだ。」
そう言うと、少し下を向いた見習い王子。
心なしか顔が赤い気がするのは・・・気のせい?
「お願い・・・・・・・・・・?」