王子様のつくりかた
「あの・・・・・・さ」
ゆっくりと口を開いた見習い王子。
「お、俺のこと、名前で呼んで・・・・・?」
「・・・・・・・・・・ッ」
何か・・・・・今すごく、母性本能的なものがくすぐられた気がする。
俯き加減で、耳まで真っ赤で、メガネの下の潤んだ瞳に見上げられると・・・
・・・なんていうか。ものすごく、可愛い。
不覚にもそう思ってしまうあたしがいた。
「えっと・・・・・・」
でも。
肝心なことに。
・・・・・・・・・・・・・・名前忘れた。
なんだっけ、リョウだっけ・・・リュ、リュウ?リャー?
ごめんなさい見習い王子。あたしの脳内にはインプットされておりませんでした。