王子様のつくりかた





「あの・・・・・・さ」



ゆっくりと口を開いた見習い王子。



「お、俺のこと、名前で呼んで・・・・・?」



「・・・・・・・・・・ッ」



何か・・・・・今すごく、母性本能的なものがくすぐられた気がする。



俯き加減で、耳まで真っ赤で、メガネの下の潤んだ瞳に見上げられると・・・



・・・なんていうか。ものすごく、可愛い。



不覚にもそう思ってしまうあたしがいた。



「えっと・・・・・・」



でも。



肝心なことに。



・・・・・・・・・・・・・・名前忘れた。



なんだっけ、リョウだっけ・・・リュ、リュウ?リャー?



ごめんなさい見習い王子。あたしの脳内にはインプットされておりませんでした。




< 14 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop