王子様のつくりかた
「・・・・・・・・・・・・・・・」
何も言わないあたしを不思議に思ったのか、見習い王子はこちらを覗きこんできた。
「もしかして、俺の名前、覚えてないのか・・・・・?」
ごめんなさいホントに。そのとおりです。
「そんなに覚えにくかったかな・・・・・じゃあもっかい言うよ。俺の名前、神谷龍。」
あ、リュウか!そうそう!龍だ!!
「りゅ、龍・・・?」
「うん。」
そんなキラキラした笑顔で返事しないでください・・・
名前を覚えてなかったあたしはちょっと罪悪感。
「ね、俺は君のこと、なんて呼べばいい?」
「えっ、フツーに・・・・・」
あ、そうか。
『育てる』って、呼び方とかも教えなくちゃいけないってことかな?
ってことは、《心愛様》とか、《心愛姫》とか呼ばせてもいいってことだよね!!
・・・・・別に呼ばせないけど。