王子様のつくりかた
ちなみに今日は学校が休みなので、二人ともあたしの家に遊びに来ている。
「『A recipe for prince ~王子様のつくりかた~』・・・?何それ、ゲーム?」
あたしも花音の雑誌を覗いてみると、そんな記事が載っていた。
「うん!多分ゲームだよっ!!」
・・・・・・・・・・多分て。
そう言うとカチカチと携帯をいじりはじめる花音。
「ほらっ、見て見て♪」
ちょっとして、花音が携帯の画面をあたしと麗に見せる。
そこに映っていたのは・・・・・・広告?
『「A recipe for prince ~王子様のつくりかた~」
男の子をあなたの理想の王子様に育てよう!
抽選で5名様に見習い王子様が届きます!
本日締め切り最終日!!登録するなら今!!
さぁ、理想の王子様を育てよう!!』
ゲームなのに抽選て。なんかウケる。
「おもしろそうでしょ?今日最終日だし、花音と心愛と麗で登録しようよ!」
花音・・・目が輝いてるよ・・・・・。
「タダだし・・・ね」
麗・・・タダならいいのね。
「でもあたしも、タダならいいや。」
こうしてあたしは、『A recipe for prince ~王子様のつくりかた~』に登録した。