☆2人の正反対王子様★1#


俊side


屋上に行くと、、


「グスン・・・・//」



結衣が泣いている。
ごめんな?
俺、子どもすぎたな・・・。





「結衣・・・・?」




ふわっと結衣の温かさが
俺を逆に包み込む。





「俊・・・・・?」







「ごめんな?
結衣が・・・・どっかに
行っちゃうんじゃないかって
バイバイって言われるって
思ったらこわかったんだ。」






結衣は泣いてたはずなのに
俺を抱きしめてくれた。






「バカ俊・・・・。
俊は意外と不安定だよね。



大丈夫だよ?
あたし行かないから。」





俺は泣きはしないけど
心では泣いてる気がする。






弱いのに・・・・
強がっちゃって・・・・
結衣に守られて・・・・




「結衣?
でもお前はみなに愛されてる。
椎葉や、藤田だって探してる。」




結衣はびっくりしたあとに
涙を浮かべた。




「お前の気持ちは独占できたかなって思う。
でもアイツの欠片はたぶんまだ消せてない。
だから離れるんじゃなくて
それはそれでその欠片から
思い出にしたい・・・・。


アイツとの欠片だって消しちゃだめだ。
大切な大切な思い出だろ?」








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