【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
一年しか生きてきた時間は変わらないのに、やっぱりこの差は大きいな。



なんだかんだで、キヨちゃんは私達より大人だと思う。



「ねえ、ところで、なんで鷹見君ってあだ名ぴっぴなの?」



これ以上その話をするのは最良じゃないと判断した私は、話題を切り替える。



すると、カゲはなんだか安心したように、眩しく笑った。



「美和ちゃんあいつと喋ったことなかったよねー。あいつさ、たまにひよこみたいな顔になんの。だからぴっぴって呼ばれてるんだよ。俺、おな中だから良く知ってるんだ。」



キヨちゃんのあだ名の付け方も不思議だけど、なんだかカゲのセンスも独特だなあ。
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