【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
そんな昼休みが過ぎ、4限目は自習。
自習の時間にホントに自習する人なんか、うちのクラスにはいないんだけどね。
キヨちゃんは貴重なお昼寝タイムと言わんばかりに寝ている。
その寝顔がこっちを向いていて、私は曲がったアヒル口にほころんでいた。
「美和あー!ねえ、聞いて!」
旭も早速私の前の席に移動してきたかと思うと、早口で話し始める。
「私さ、放課後、告白しようと思うんだ!」
「うええ!?びっくりしたあ。また、突然だね。」
さっき昼休み、カゲの心の中が分かったばっかりなのに、展開が急過ぎる。