【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
「眞木!お前は新学期早々遅刻か!」



「新学期、明日、から、思ってた。」



怒る先生にマイペースに答えると、キヨちゃんは私の隣の席に来る。



「みー、おはよ。」



「うん。おはよう。」



この挨拶と笑顔をこの教室見れるのも、春休みに休み返上で補習課外に行ったおかげだ。



無事に進級出来て、ホント良かったよ。



今年こそ平和に、楽しく過ごしたいな。



なんて思いながら外を眺めていると、もうほとんど散ってしまった桜の花びらが、風で空中を舞っている。



外のその光景と、目の前のキヨちゃんがなんだかやけに、絵になっていた。
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