【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
「その…あれだ。俺は、ただ、旭を……えっと。」



旭の問いに吃る石葉君。もしかしなくても、旭のこと好きなんだ。



だから傍で守りたいんだろうし、私達とも親しくなりたいんだと思う。



そんな彼へ、キヨちゃんはこう言葉を投げかけた。



「眞木さん、じゃ、なくて、マッキー。」



一瞬キョトンとする石葉君に、キヨちゃんは続ける。



「かじあさ守りたい。なら、俺とみーも、友達。ね?」



「あ、う…うん!」



私は「ね?」と言われ、首を縦にぶんぶん振る。



石葉君はその光景をしばらく眺め、その素敵な笑顔を私達に返した。
< 77 / 334 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop