雪花-YUKIBANA-
僕はその箱を受け取った。
ブルーの包装紙に包まれた長方形の箱は、思ったよりも重い。
宅配用の住所を書いた紙が貼られている。
彼女の字で僕の名前が書いてある。
そして名前の下には、彼女のとは違う文字で日付が。
……僕の、誕生日だ。
「彼女のカバンに入ってたんだ。
日付、2ヶ月も前だろ?なのに大切そうに持ち歩いてた」
「これって……宅配に出そうとしたってことですよね?
どうしてやめたんだろう」
「出せなかったから、じゃない?
けど大切だから捨てることもできなかった」
義広の言葉に、僕は心臓を針でさされた様な気持ちになる。
静まり返った廊下を、僕らはさらに奥へと歩いてゆく。