あの頃にまた…
寛鍛も光も既に付き合っているような雰囲気をかもしだす。

終わった時間は四時三十分。

微妙な時間帯だ。

寛鍛はこの後どうすればいいか…

そう悩んでいた寛鍛に光は、「今日はわざわざ時間ありがとね。うちはこの後まだ家の家事があるからじゃあね!」といきなり言う。
寛鍛は驚きながら、
「家事!?」と叫んでしまった。

光「うん、うちん家はお母さんと二人暮らしで家事はうちがやってるから!」と言われて寛鍛はこの歳でもう家事をしてるという光にたいして尊敬の心を持った。

寛鍛「そっか…大変だね…上手く言えないけど、頑張ってね。」

光「ありがと!あっ、返事ちゃんと考えといてね!」

光は明るく言った。

寛鍛「おう、ちゃんと考えとく!それじゃ、じゃあね!」と明るく光を見送った。

おれはそれから駅にとめて置いた自転車をとって來た道をゆっくりと帰っていく。

その道を通って、來た時よりも心が晴れているのがわかった。

そして寛鍛はその後、家に帰り、光とメールして、家の手伝いをして自分の部屋に入った。
明日は月曜日。学校に行くので用意をしなくてはならない。

準備途中で光の事を思い出す――

やっぱり光の事が好きだ。―
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