その瞳に映して。~先生に恋した私の恋愛日記~
でもね?
佐々木先生に会って安心する時があるんだ。
それはね?
他の生徒はみんな苗字なのに私だけ【繭】って下の名前で呼ばれること。
なんか繭って呼ばれる瞬間だけ先生の【特別】になれた感じがして嬉しいんだ。
なんで嬉しいかは自分でもわからないんだけど・・・。
私は、そっとスクバからお気に入りのピンクの手帳を取り出した。
そして今日の日付のところにこう書いたんだ。
★7月12日★
今日ゎ佐々木先生に(繭)って13回も呼ばれたよ!すごい嬉しかった!これから健達とカラオケいくんだー♪すっごい楽しみ!!でもそこに佐々木先生がいたらもっと・・・。
こんなこと毎日手帳に書いてるんだ。
中学生のくせに・・・高校生みたいなことしてるでしょ。自分でも馬鹿みたいって思う時がすごいあるんだ。
でも・・・ただ一つ、こんなことしてて良いなって思う時があるんだ。
それは・・・・毎日佐々木先生の情報が手帳に増えていくこと。
1日の情報収集の数がいつもより多かったらすごく胸がキュンってするんだ。
これは・・・佐々木先生にしかならない感情。
繭って呼ばれた時も胸がキュンってなるんだ。
繭って呼ばれるっていうことは私を少しは意識してくれてる?
こんな勝手な妄想で私の毎日はまわってるんだ。
私は妄想の中で勝手に自分の特等席を作ってるんだ。
妄想の中での私の特等席は・・・佐々木先生の隣。
佐々木先生の隣が私の特等席。
まぁ・・・私の勝手な妄想なんだけどね・・・。
でも、これが現実になればいいな~って思う自分もいるんだ。