歴史の星空に飛び込んで
***
「出っ来たー」
バサッと最後の一枚原田さんの着物を広げた。
「やったね」
平助君にも手伝ってもらったから、とっても助かった。
「ありがとう平助君」
「……っ…うん。うんうん」
平助君照れ屋さんなのかな?顔がよく赤くなるみたい。
「じゃあ斎藤さんと永倉さんと原田さんのとこに行ってきますね」
「え、あうん。お疲れ様」
肩を竦め笑う平助君に見送られてまず斎藤さんのところへ、
斎藤さんどこですかー。
「もーもちゃーん!」
「あ!原田さーん」
ちょうどよく、屯所の廊下を歩いていたら、前から原田さんが歩いて来た。