歴史の星空に飛び込んで


逆ギレなされた!!
なんなんだこの人!

私が驚いてる間に原田さんは「着物ありがとよ」と着物をとって歩いて行ってしまった。


残ったのは沖田さんと私。


「もー、あんまり触らせちゃ駄目ですよ?女の子なんですから」

「えでもー」

「駄目です」


う、と口をつぐむ。
沖田さんはやっと私を離して、私は沖田さんと向かい合った。


「その着物は?」


私の腕に抱かれるのは、斎藤さんと永倉さんの羽織り

沖田さんはそれを指差した。


「破れていたので直さしてもらったんです」

「へぇー、ズルイですよー、私にも教えてくれたらよかったのに」






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