歴史の星空に飛び込んで
なんでこんなに不器用なの鬼副長。
「土方さんのせいじゃないに決まってるじゃないですか」
この震える背中を誰が支えるの?
近藤局長を支えることしか考えないようなこの背中を。
私は無意識のうちに土方さんの背中を抱きしめていた。
大丈夫、土方さんは一人じゃありませんよって。
「……きっと山南さんは自分の武士道に従っただけです。何かのせいとかそうじゃなくて。
土方さんだって武士でしょう?
自分が正しいと選んだ道なんでしょう?
それを後悔するなんてそんなの武士じゃありません」
私だって辛いのに、土方さんなんてもっと辛いはず。