歴史の星空に飛び込んで


「だって、皆さん新撰組ですもん。
自分の武士道、誠に従うのが新撰組ですよ」




だから自分を責めないで。




「菅野、少しこのままでいさせてくれ」

「はい。いつまでも私は副長の背中をお支えします。」

「ふっ……総司みたいなこといいやがって」

「沖田さんならこういうと思って。」




***



その次の朝、山南さんは優しい笑みを浮かべて屯所に帰って来た。

脱走の理由は一言も口にしなかったらしい。


山南さんは、局長直々に切腹を申し立てられた。





山南さんは、自分の誠に従ったんだと思う。





< 413 / 565 >

この作品をシェア

pagetop