聖なる光【完結】

悟史くんに教えてもらっていなければ私はずっと聖矢を傷つけていただろう。どれだけの傷をつけたのか。

でも今日からは、私が癒そうと思った。

その後、聖矢と私は自転車を押しながら帰った。

聖矢は色々話してくれた。どうしたらいいか分からなかったこと。

私のせいじゃないというと、自分のせいにするしかなかったこと。

「聖矢、ごめんね」
「ううん。俺も悪いんだ」
「でも、もう大丈夫。私、大丈夫だから」
「俺も楽になった。これからはちゃんとお互い助けあおう」

聖矢、?

私ね、悟史くんから話聞いたとき聖矢と別れようって思ったの。

だけどね、聖矢の背中に抱きついたとき全身で聖矢の温かさを改めて知った。

私、この人いないとダメなんだって思った。

すっごく大好きなんだって。ありがとう、出会えてよかった。

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