聖なる光【完結】

「光、」
私の名を呼んで教室に入ってきた。
私たちのグループ以外は私と聖矢の関係は知らないからびっくりしていた。

「ご飯、一緒に食べよ」
さらっと私がお弁当を持ってない方の腕を掴む。

「ごめん、光とるね」
聖矢はそれだけ言って私を引っ張った。

「ちょっと聖矢?」
私は驚いている。
「ん?」
そう言いながら振り向く彼にドキっとしてしまった。

「な、何もない…」
「ふっ」
聖矢は少し笑ってまた歩き出した。
なぜかすごく照れ臭くて。

それからというものお昼は一緒に過ごすようになった。
幸せだった。


だけど幸せばかりは続かない。

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