☆流れ星にネガイを☆

にっこりと笑って褒めてくれた流星君。
でもね流星君。
褒められてもあんまり嬉しくないんだ。
褒められるのに慣れてないとかじゃなくて


流星君の言い方がむかつくんだよ。


そんな私を無視して話し続ける。

「さて、元の説明しましょうか」

「なんか長かったね」

流星君は苦笑してすみません、と言った。
困らせたくなかったんだけどな…。

「願いを叶えるといっても、それが可能なのは夜だけなんです」

「え!?何で!」

「俺達流れ星は夜の生き物です」

生き物か?いや生きてるんだ。私の目の前で。

「願いを叶える為には夜でないと力出ないんです。宙に浮く事も出来ません。
さらに昼間には懇願者以外にも姿視えます。夜は違いますが」

「…なんで視えたり視えなかったりするの」

「夜の生き物は、昼間は何になるんでしょう…。それは力ないただのヒトガタです」

「…何か悪いの?」

「悪いです。とても。俺達は流れ星なんです。俺は自分の種族に誇りを持ってる。それが他の種族になるなんて嫌だ。
美星さんだってナメクジになりたくないでしょ?」

確かに。

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