ボスを継いだ少女
「馬鹿を言わないで…。私は幹部の前で殺した」


「その中にダイゾウの部下はいなかった」


「…」


「ダイゾウの部下は過激派の中でも最悪の部類に入る連中ばかりだ。
組織に混乱が生じるだろう」


「誰が指揮をしているの」


「それはわからない。
これは全て俺が予測した結果だ。
だが、いずれ組織で反乱が起きる。
この国『ヘブン』と戦争をする前にな」


「解決方法は…」


「簡単なことだ」





ヨシトは私の方を見て笑みを浮かべた。





「俺と結婚しろ」





突然のプロポーズだが、別に動揺はしない。

こいつからのアプローチは何度もあった。

それが嫌で中学以来会わないようにした。

でもまさか二年ぶりに会ったその日にプロポーズされるとは思ってもいなかった。





「嫌よ」
< 32 / 102 >

この作品をシェア

pagetop