ボスを継いだ少女
神山ミコトが『防壁』の隙間から入っている私の腕を掴んだ。






「もう、いいでしょ。いくら戦っても無意味なんだ」






私は負けたくない…






隙間を作った状態で片腕に爆弾を用意した。






これが最後の策だ。






『神山ミコト』は私の腕を離した。






余裕なのだろう。







私は隙間に爆弾を入れて、ヨシトと一緒にその場を離れた。







そして…







爆発した。







あれは小型だがビル一つを壊すほどの威力があった。






本当の最後の手段だった。






これを使用したら私も爆発の範囲内にいるから死ぬだろう。






でも、『神山ミコト』は『防壁』能力で自分と外に壁を作っていた。






私は爆発に巻き込まれなかった。
< 42 / 102 >

この作品をシェア

pagetop