ボスを継いだ少女
「ヨシト…」







「今回のことは俺の命と引き換えに無かったことにしてくれ」







「ヨシト…」

「いいんだ。これが仁義ってもんだ。
組長の負けは人の命よりも重たいんだ」

「やめて…」






「さあ、俺を殺せ」






『神山ミコト』は動かない。
何もしない。
彼は本当に何もする気が無く、ここへ来たのだろう。






沈黙が続いた。






ヨシトは『神山ミコト』を見つめていた。






しばらくすると、『神山ミコト』が動いた。






『神山ミコト』はメスを一本作った。






そして、ヨシトも目の前に『念力』で飛ばした。






「それで刺して…」






ヨシトはメスを持った。





遠くからでもわかった。





報告会で見せてもらったメスと同じものだ。






『神山ミコト』はヨシトに死を宣告しているのだろう。






「ヨシト…やめて」






「好きな女のためなら本能だ」






ヨシトはメスをお腹に刺した。
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