ボスを継いだ少女
「何をしたの」






「簡単な事です。
あなたの言っていた反乱を実行しているのです」






「…」






「力にも色々な見方がある。
一人の持つ力か、一人の持つ部下の力か…私は後者の部下の力であなたを倒して見せましょう」






「ふざけないで…」






「ふざけていません。
これが私の力なのです」







私はこの場から動けない。







穏健派の幹部を守る必要があった。







でも動かないと私の部下が殺されてしまう。








どうすればいい…








「これが力の差です。
部下を信用しない、組織に貢献しないボスが導いた結果なのです」








『辻本シュウイチ』は笑いながら私に話した。








私は周囲を確認した。








この男を倒すことは簡単だ。







だけども倒したことで問題が解決するはずがない。








今回の集会、他の過激派の幹部は呼んでいなかった。









このままでは…負ける。









「ボス」








私は扉の方を見た。









ヨシトがいた。
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