ボスを継いだ少女
あの時、私は『神山ミコト』のことを友達と認識した。






監視対象から『友達』としてとらえた。








『神山ミコト』ならこの状況を何とかしてくれるかもしれない。








でもどうすれば…








『森下総合病院』にいるかもしれない。









私は電話番号を捜し、病院に電話をした。








森下に連絡をすると、『神山ミコト』は病院内に居ると言った。









「神山ミコト」に電話で話したいことがあると言うと『神山ミコト』と連絡を取らせてくれた。









「もしもし、辻本…」


「ミコト、元気」


「うん、辻本は…」


「私はちょっと元気ないの」


「そうなんだ。色々トラブルがあったんでしょ。大丈夫」


「うん…」


「…」


「あのね、今日電話したのはミコトに聞いてほしいことがあったの」


「何…」


「私の仲間に連絡を取りたいの。でも連絡する手段がないの」


「そうなんだ。どうすればいいの」


「ミコトの力で皆に連絡を回せないかな」


「それはできない」
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