カクテル・ドリーム〜それぞれの道〜
「あんまりジロジロ見んなよ?」
私は部屋の端っこにちょこんと座った。
きちんと片付けられて、余計なものは置かれていないシンプルな部屋は私の想像通りだった。
本棚にはカクテルやおつまみの本がびっしり。
サトシくんって努力家なんだな‥。
「で、俺に聞きたいことって?」
サトシくんが私にコーヒーを手渡しながら言った。
「‥ありがと。」
コーヒーの香りがフワッと広がる。
「あのね‥これなんだけど‥。」
私はサトシくんの顔色をうかがいながら、オレンジ・ブロッサムの栞(しおり)をテーブルの上に置いた。
「康介さんからもらった道具の中に入ってたの。」
サトシくんは黙って栞を手に取った。
「これ、何か意味があるのかな‥って思って。」
私は部屋の端っこにちょこんと座った。
きちんと片付けられて、余計なものは置かれていないシンプルな部屋は私の想像通りだった。
本棚にはカクテルやおつまみの本がびっしり。
サトシくんって努力家なんだな‥。
「で、俺に聞きたいことって?」
サトシくんが私にコーヒーを手渡しながら言った。
「‥ありがと。」
コーヒーの香りがフワッと広がる。
「あのね‥これなんだけど‥。」
私はサトシくんの顔色をうかがいながら、オレンジ・ブロッサムの栞(しおり)をテーブルの上に置いた。
「康介さんからもらった道具の中に入ってたの。」
サトシくんは黙って栞を手に取った。
「これ、何か意味があるのかな‥って思って。」