カクテル・ドリーム〜それぞれの道〜
「‥サトシくん、櫻坂先生って?」


私はおそるおそる聞いてみた。


「‥櫻坂先生は俺が弁護士目指していたときの恩師。」


「学生のときに先生のところでバイトしてたんだ。」


サトシくんは手酌したワインを一気に飲み干した。


「本当にすげぇ人なんだ。まさに正義の人。」


「‥俺の憧れの人。」


サトシくんがとても寂しそうな顔をした。
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