言葉にならないコトバを
その後
風は黙ってあたしを家まで送ってくれた。
たいちゃん…
ごめんなさい
風が好きなわけじゃない
だけどたいちゃんに罪悪感があった。
だって…
一瞬だよ?
一瞬だけど風にドキドキしちゃったから…
「ここ?」
「あっうん」
気づけばあたしの家の前。
「千佳。携帯かして」
「え?なんで?」
「いいから。早く」
仕方なく携帯を渡すと勝手に操作する風。
「な、なにしてんの?!」
「はい」
渡された携帯。
画面をみると…
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風
080********
fuu-******@docomo.ne.jp
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えっと…
これ風のアドレス?!
「メールしろ」
「い、いらないよ!」
「強制」
「む、無理!!」
「じゃ」
帰って行く風。
「ちょっ…」
姿が見えなくなった。
あたしどうすれば…?

