王子と姫が出会いました。
でも蘭子は笑顔だった。



泣かねぇの?



夜のバーベキューでも明るい蘭子にどんな顔をすればいいのかわからない…。



「瑞紀、散歩行こ~」

「酒飲んだのか?フラフラだろ…」

「瑞紀が一緒に寝てくれないなら、柳沢と寝るからね~」

「それは柳沢さんに迷惑だ、バカ。ほら、酔い醒ましに行くぞ」



瑞紀もさりげなく世話やいてんじゃん。



ひとまずケジメをつけたってことか?



これから先、どうにかなったりしねぇのかな…。



「王子きゅ~ん…。王子きゅんがいっぱいいるよぉ~」

「はぁ…?まさか姫っ…」

「あははっ!!王子きゅ~ん!!しゅきぃ~!!」



姫が…まさかの酔っ払い?



蘭子のヤロー…。



「姫っ!!酒はハタチになってから!!」

「飲んでない」

「酒臭いから。反省しろ」

「にゃ~だにょ~」



なに言ってんのかわかんねぇ姫が超カワイイ…。



マジ神。



姫のカワイさ、ダイヤモンド級…。



< 208 / 701 >

この作品をシェア

pagetop