王子と姫が出会いました。
強くなりたい。



いつも守ってもらうばっかりじゃイヤだ。



「あなたと、話したくない」

「はっ?それって先越された負け惜しみ?」

「違うよ。低俗っぽいから話しが通じなそうだなって思って」

「見かけによらず毒吐くね~」



顔が美人でも、性格がものすごくよくても。



元カノなんか消えてしまえばいい。



「昔の話しをしたいなら、同窓会でも開いてください」

「アンタムカつく!!」

「今は、あたしの王子君です。欲しいなら盗ってもいいですよ?やれるものなら…」



あぅぅぅぅぅ~!!



いっぱい言ったよ!!



すごぉぉぉぉぉく怖いですよぉ~!!



元カノの横を通り過ぎた。



角を曲がったら一気に走る!!



そのまま目指したのはここ!!



「お~~じく~~ん!!」

「い、いらっしゃい、姫ちゃん」

「王子君いますか!?」



厨房の方からぴょこっと顔を出した王子君はあたしの姿を見て目を丸くした。



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