王子と姫が出会いました。
涙目っ!!



「どうした!?」

「すごく、イヤな女です!!」

「里緒菜が?」

「あたしが!!こんなのヤダ!!王子君に嫌われちゃう…」



ダム、決壊しました。



ダーッと流れる涙は後悔の印し。



言い過ぎたと思ってんのか…。



やっぱカワイイ、姫。



「お前って素直だな」

「思ってること、口に出したらいけないんです…。傷つけてしまいます…」

「うん」

「でも王子君のことになったら意地でも譲りたくないんです…」



そんなに俺が好き?



スゲー嬉しいこと言われたんだけど、抱きしめていい?



「口は災いのもとです…。もう喋りたくないっ…」



姫の反省は痛いほど伝わった。



言いたくないのに止まんないんだって。



俺もさすがにビックリしたけど。



落ち着いた姫の発言にもビックリ…。



「里緒菜に謝る!?」

「はい、ごめんなさいします」

「謝んなくていいと思うけど…」

「気が済まないです」



真面目だな、姫って…。



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