王子と姫が出会いました。
別になにかするってわけじゃなく、ただ王子君に構ってもらいたかっただけです…。



「よし、わかった」

「へっ?」

「キスしよ」



はい!?



なんでキス?



ぬあっ…。



優しいキスです…。



でもグイグイ来ますね…。



「姫…口開けて?」

「ん~っ…」



なんだか…濃厚で…。



クラクラしちゃうっ…。



「このまま食っちまいてぇけど…瑞紀がいるからお預けだな」

「お預…け?」

「めんどくせぇから夜メシ、ピザでもとるか」



なんだかこう…モヤッとします…。



モヤッ?



ムラッと?



えっ!?



なに考えてるんですかあたし!!



「どうした?足りなかった?」

「足りっ!?なくないです…」



でももっと…。



なんて思うあたしはエロい子なんでしょうか…。



それからも、王子君は仕事三昧だった。



放課後は蘭ちゃんとカフェで暇つぶしです…。



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