王子と姫が出会いました。
【姫】



『超カッコよくない!?すっごいイイ匂いしたんだけど~!!』

『物腰柔らかいしね~。もっとツンツンしてるのかと思ったら好青年じゃん』

『ご飯誘お~』



着替えてた時、他のコがしてた会話…。



あたしは話しもできず、王子君を見ないように努力したのに…。



今掴まれてる腕は、痛いくらい力が強い…。



「な…に…?」

「ヒマなら…メシ行かない?」



そのナンパじみた言葉に一瞬ポカンとした…。



他人行儀ですね…。



王子君の後ろではさっき王子君を気に入ったコが口を開けてた。



「みんな…行くなら…」

「じゃあ…みんなで…」



結局、場の空気を悪くしたくなくて3人の女のコに囲まれハーレム状態の王子君を見るはめになった…。



2人は帰り、あたしは『おまけ』みたいに座ってる…。



「彼女とかいるの!?」

「好きなコなら」

「えぇぇぇっ!?羨ましい~!!」

「ね、姫。わかってるよね?」



急に振られた質問に、飲んでたアイスティーを吹き出した。



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