王子と姫が出会いました。
瑞紀は瑞紀で蘭子ん家でバリバリ勉強してるみたいだし。



柳沢さんっつー強い味方がカテキョしてくれてるらしい。



俺も本気でやらなきゃヤバい…。



俺の行きたい大学は、今の高校から行けたヤツがいない。



もし行けたら快挙だろ?



今まで俺を見た目と素行の悪さでしか見なかった教師に吠え面かかせてやんよ。



メシの後は風呂に入って自室でひたすら勉強。



彩とディックの笑い声もたまに聞こえて、なぜか安心する。



「王子~、コーヒー甘いのだよ」

「ありがと」

「僕寝るから」

「おぅ、風邪ひかないようにな?」



気がきくディックは寝る前にいつもコーヒーを差し入れしてくれる。



みんなに感謝だ。



だから絶対受からなきゃダメだと本気で思う。



塾も週4日行くし、毎日イヤになるほど勉強した。



そして迎えた受験当日。



俺はできる、俺はできる、俺はできる男だ~!!



よしっ、ササッと受かってやるからな!!



< 666 / 701 >

この作品をシェア

pagetop