王子と姫が出会いました。
死ぬ思いで2日に渡る入試を乗り切り、後は結果を待つだけ。



マジで燃え尽きた…。



「手応えはどうだ?」

「わからん。受かんなきゃ来年また受ける」

「別にあそこにこだわんなくても…」

「ヤダね。やるって決めたら最後までやりてぇの」

「そうか。しっかりしてんじゃん」

「もう大人だし」

「酒が飲める歳になってから言え」



心配して入試後家にやって来た親父。



親父の存在もありがたい。



俺が今俺でいられるのは全部叔父さんである親父のおかげだから。



「じゃあ仕事に戻って来てくれるかな?」

「4月からってことには…」

「なんねぇよ。甘やかしたらライアンに怒られんだから」



ライアンの呪縛からは逃れられてなかったか…。



入試が終わればやることもねぇから学校にも行かなくなる。



姫との思い出が詰まった学校…。



「彩、部屋やるよ」

「王室くれんの!?」

「王室ってなんだよ…。元は佐和先輩っつー超強い人の部屋だったんだぞ」



俺がいるから後輩からは王室と呼ばれてたらしい…。



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