王子と姫が出会いました。
もう怒った。



ショップを出て行こうとしてる王子君の腕を掴んだ。



「な…に…?」

「え、エッチしたい…」

「は…?はぁ!?ちょっ、なに言ってっ…んの?」

「欲求不満だバカ王子!!」



言い逃げしました。



だって構ってくれないから!!



少しばかりの仕返しです…。



恥ずかしすぎてレジの下に隠れた。



すぐに見つかったあたしはもう穴があったら入りたい状態で。



「俺、誘われちゃった?」

「…………」

「放置したから怒ってんのか?」

「バカ…ヤロー…」

「そっか。じゃあ今日早めに切り上げてお前ん家行くから」

「へっ!?」

「欲求不満なんだろ?満足するまで愛してあげる。じゃ、頑張れよ」



そう言った王子君に後ろで聞いてた店長は赤面…。



あたしも赤面…。



「ざ、残業したいんですけど…」

「ないよ」

「飲みに行くなら着いて行きます!!」

「飲まないよ」

「か、帰りたくないです~…」



なんてバカなこと言ったんでしょ…。



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